【第12回定時総会】2023年度事業報告と2024年度事業計画を発表

2024年6月25日(火)、(一社)相模原市獣医師会は第12回定時総会を開催しました。全69名の会員のうち、21名が出席し、38名が議決権を行使しました。

今回の総会には本村賢太郎相模原市長が出席され、当会へ期待することや、動物愛護センター設立に向けた活動についてお話いただきました。

議題は「議案の審議」「2023年度事業報告」「2024年事業計画」の3つです。

議案の審議

議事は円滑に進行し、3つの議案が可決しました。

2023年度事業報告

2023年度は、6つの委員会活動に加えて、他団体との協力関係の構築に努めました。それにより、次年度からの更なるサービス向上に向けた活動の基盤を築くことができました。具体的な活動内容は以下の通りです。

 

【動物愛護フェスティバル委員会】

長寿のワンちゃん・猫ちゃん合計399頭に表彰状を贈りました。また、市民の皆さまと対面で交流するべく、2023年10月の麻布大学学園祭、2024年1月のわんわんマルシェに参加しました。さらに、2024年3月には動物慰霊祭と定期会員交流懇親会を実施しました。

 

【動物愛護委員会】

2023年10月に「相模原市収容動物の獣医療体制に関する協定」を相模原市と締結し、市が収容した動物の獣医療を当会が支援する体勢が整いました。

協定締結直後の2023年11月に市内で猫70頭の多頭飼育崩壊が発生した際は、去勢手術28頭・避妊手術17頭・初期医療51頭を12の動物病院で受け入れ、翌月には行政による緊急譲渡会を開催。多数の猫たちを迅速に保護することができました。

 

【獣医学術委員会】

会員のスキルアップを補助するため、年間4回のオンラインセミナーを実施。近隣獣医師会との合同セミナーも行いました。

 

【広報委員会】

2023年9月にホームページの刷新とブログの更新を開始。会員の活動を発信する場を設けました。

 

【災害対策委員会】

能登半島沖地震に対する募金活動を行いました。また、相模原市保健所との「災害時の動物救護に関する協定」の内容の見直しを開始しました。

 

【危機管理委員会】

本会の運営および市内での獣医師法遵守について、神奈川県家畜保健衛生所、相模原市保健所と連携しながら情報収集を行いました。

 

【その他】

2023年9月より、ペット関連市民サービスのより良い形を模索するために共に活動する「賛助会員」の募集を開始しました。

また、2024年1月には麻布大学と当会との包括連携協定を締結。大学教員と獣医師会会員との交流や、地域の動物愛護活動の推進など、さまざまな取り組みを行う予定です。

2024年度事業計画

2024年度事業計画では、相模原市・麻布大学・賛助会員と共に、「より楽しく」「より便利で」「より安心安全な」動物との暮らしをサポートすることを目指します。そのために、柱となる事業を3つ掲げました。

 

1つ目は【動物愛護事業】です。

子どもたちにワンちゃん・猫ちゃんと暮らすことのすばらしさや命の大切さなどを伝えるため、教育機関と連携し、獣医師による出前授業等を積極的に行います。

 

2つ目は【災害対策事業】です。

相模原市との災害時協定は2005年に締結されたものですが、地域ごとの土地の特性や想定される災害に適した内容に改定することが急務となっています。さらに人と動物の助けになる協定となるよう、市との協議を進めます。

 

3つ目は【会員・関係団体との交流の深化】です。

本会の活動に賛同・協力してくださる団体様が、獣医療業界の内外に多数いらっしゃることを大変心強く思っております。今後も当会が先頭を切って活動を続け、人と動物がよりよく共生できる社会を実現するためのいままでにない共同体を構築します。

最後に、当会と麻布大学は「さがみはら動物愛護と動物福祉の推進研究会」を立ち上げました。今後は有識者の方々と共に、市内の動物に関する課題の情報収集を行い、議論を進めます。

まとめ

総会終了後の懇親会では、会員と賛助会員、関係団体の皆さまとの意見交換が活発に行われ、2024年度も非常に力強いスタートを切ることができました。

本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

(一社)相模原市獣医師会 会長 椿直哉